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どんな風に選べばいいの?不妊治療のための病院・クリニックを選ぶときのポイント
妊活の相談を受ける中でよく聞かれることの一つに
「病院はどうやって決めたらいいんですか?」という質問があります。
かかりつけの婦人科がある場合、そちらで診てもらうのがいいとは思いますが、婦人科系の不調や持病が特にない場合、かかりつけの婦人科医がいる方はそう多くないのではないでしょうか。
日本では若いうちから婦人科で定期的に受診するという習慣はあまりありませんね。
婦人科に慣れていないと、いざ『不妊かもしれない。検査した方がいいかな…』と思ってから婦人科を受診するまでに数ヶ月、中には数年かかってしまう方もきっと多いことでしょう。
現に私も『こわい、恥ずかしい』という理由で婦人科の検査を受けるのに抵抗があり、受診するのになんと2年近くもかかってしまったのですから…。
欧米では10代のうちからお母さんと一緒に婦人科の定期検診を受けるのはめずらしい事ではないようです。
婦人科系のトラブルの時に抵抗なくサッと婦人科を受診することができるように、日本でもそんな習慣が広まっていったらいいですね。
まずは検査だけを考えているのか、治療も念頭においているのかで変わります
さて、話を病院選びに戻します。
検査をしたあとに不妊治療を考えいるのか、それとも不妊治療をする気はないのか、で病院選びは少し変わってくると思います。
と言ってもこの時点で不妊治療をするかしないか決めてる人は少ないでしょう。
その場になってみないとなかなか決められないものですから。
検査だけ、と思ってたけど、原因かよく分からない、このまま何もしなければずっとできないんじゃないか?じゃあ人工授精だけやってみようか…とか、
人工授精を何回もしたけど授からない、先生に体外受精をやってみませんかと言われた、今までかなりの時間もお金も費やしたのだから体外受精までやってみたいと思いはじめた…とか。
治療をするつもりがない方は、レディースドッグやブライダルチェックを行っているクリニックなどがスムーズ
不妊治療をするつもりがない方は、婦人科の中でもレディースドッグやブライダルチェックなどをしているクリニックは特にスムーズに検査を受けられると思います。
ホームページや口コミを見たり、実際に行ったことがある友人知人がいないか聞いてみるのもいいと思います。自宅からのアクセスがよければなおいいですね。
検査後に不妊治療を行うつもりの方は、不妊治療を念頭に置いた検査の医院を
一方、検査後に不妊治療をするつもりの方は、できれば検査の段階から不妊治療を行っている病院を選んだ方がいいかなと思います。
不妊治療をしていない婦人科でひと通りの検査を受け、その後不妊治療をしている病院に行くと、『その検査、前の病院でしたのに同じことまたするの⁈』ということになる可能性があり、時間もお金ももったいない…。
それに、慣れない婦人科をはしごするのは心の負担も大きいと思うからです。
まずはクリニックの情報を調べてみる
不妊治療を行っているクリニック(体外受精を受けられるクリニック)は岡山県に10箇所あります。
不妊専門のクリニックは、岡山二人クリニック(岡山市北区津高)と名越産婦人科(岡山市北区庭瀬)の2つ。
あとの8つのクリニックは産婦人科もあります。(岡山県不妊治療支援事業 指定医療機関http://www.pref.okayama.jp/page/detail-65142.html)
ほとんどのクリニックにはホームページがあるのでそちらに目を通してみてください。いろいろな情報がわかります。
・理念
・クリニック内の設備
・医師やスタッフ
・人工授精や体外受精の症例数
・不妊治療の金額
・クリニックへのアクセス
・全体的な雰囲気 etc…
不妊専門クリニック以外では、必ず妊婦さん、赤ちゃんを目にします。
見るのが辛い、苦痛だと思う場合は最初から不妊専門クリニックを受診する方がいいでしょう。
仕事をしながら不妊治療をする方は、土日の診察を行っているかどうかは重要なポイントです。
上記をふまえ、まずは良さげなクリニックに問い合わせ
以上のようなポイントをふまえ、ホームページを見て『ここ良さそうだな』、というクリニックが見つかったら、メールや電話で問合せしてみてください。
この時の対応でその病院の雰囲気、空気感みたいなものを感じると思います。
問合せの後は検査を始める前に、もし可能だったら一度クリニック内を見せてもらいましょう。
スタッフさんの対応やスタッフさん同士の会話などから、ホームページだけではわからない、そのクリニックの空気感を肌で感じてほしいのです。
アットホームなのか、クールなのか。
ガヤガヤしているのか、静かなのか。
最終的には居心地、肌に合うかどうかで決める
妊活はとてもデリケート。心が身体に与える影響は私たちが思っている以上に大きいものです。
『なんだかここのクリニック居心地いいな』、と感じるか、『この待合室にずっといるのなんか嫌だな…』と感じるかで妊活にも大きく影響してくると思うのです。
症例数や設備、アクセスなどもクリニックを決める上ではとても重要なポイントだと思いますが、『実際に肌で感じたクリニックの空気、雰囲気』も大切にしてほしいと心から思います。
あなたの希望に合ったクリニックが見つかりますように…!
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