不妊基礎知識不妊治療

35歳からの不妊治療、ここから始めよう

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不妊治療にはどんなものがある?

ひとまとめに不妊治療といっても様々な治療方法があります。

年齢や環境、タイミング、かかる費用についてもさまざまなのでまずは治療方法をおさらいしましょう。

 

(1) タイミング法

卵子と精子が出会いやすいように出来るだけ正しい排卵日を見きわめるのがタイミング法。

(2) 人工授精

精子と卵子が出会いをサポートするのが人工授精で、元気な精子を子宮に送り込みます。

特に原因が見つからず、タイミング法を繰り返しても妊娠しない場合のステップにも。

(3) 体外授精・顕微授精

卵巣から取り出した卵子と精子を一緒にして授精させて出来た受精卵を戻すのが体外授精です。

顕微授精はひとつの精子を卵子に直接注入する方法でどちらも卵子と精子を体外で結びつけます。

以上、大きく分けるとこの3種類になります。

不妊はほとんど自覚症状がなく、原因もわからないことだらけ。

ただ、わかっていることは女性が年齢を重ねれば妊娠率が低くなることは明らかなので“赤ちゃんが欲しい”と思ったならば早めに受診が必要です。

妊娠しない場合の婦人科受診のタイミングとは?

妊娠のメカニズムは複雑ですべてがつながっています。そのため、何かひとつでも問題があると妊娠には至りません。

自己流の妊活の行動が間違っている場合もあるので、「なかなか妊娠しないなぁ」と感じたら一度産婦人科を訪ねてみましょう。

受診する目安としては20代ならば約一年間、30代前半ならば約半年、35歳からは3か月程度たったとき。

もちろん早く受診するのはOKです婦人科の病気がある人はとにかく早めの受診がオススメです。

不妊治療のステップ

どの年代に関わらず、まず必要なことは治療の内容を理解することです。

不妊治療のおおまかな手順を知っておきましょう。

まずはスタートとして基本的な検査を受けます。

そこで異常の有る可能性が高ければ精密検査を行います。

原因がわかればまずは治療をしましょう!

原因が分からない場合はステップとして第一段階にタイミング法、第二段階に排卵誘発剤や人工授精、第三弾に体外受精や顕微授精となります。

但し、35歳以降は徐々に妊娠しにくくなるのでのんびりしていては大切なチャンスを逃すことにもなりかねません。

20代がタイミング法と人工授精を各3~6回程度して体外受精を検討するのに対して35歳からはタイミング法と人工授精を各3回程度で体外受精を検討することをオススメ。

最初から体外受精も視野に入れて計画的に治療計画をたてましょう。

不妊治療は人によって治療内容が異なります。

タイミング法から人工授精、体外受精と治療の段階を進めて行く際には医師にしっかりと相談し、疑問を解決して進めていきましょう。納得して治療を進めることが必要です。

まずはここから、タイミング法!

タイミングを図る、ということでタイミング=排卵時期にあわせて性交し、自然妊娠を待ちます。排卵時期はいろいろな方法で推測します。

手順としては、まず基礎体温表をつけ、月経周期や排卵の有無など、ホルモン状態を確認た上で月経中または直後に受診し、内診・経腟超音波検査を行い、子宮や卵巣の状態の確認、卵胞の大きさの計測などを行います。

その後、排卵日ごろに受診し、経腟超音波検査をして卵胞をチェック、排卵日の予測検査をしてホルモン状態など総合的に診断し、性交のスケジュールを決めます。

そして、予測された排卵日頃に性交を行うのがタイミング法です。

タイミング法に向かないケースもあるのでご注意を!

(1) フーナーテストが良くない場合

(2) 男性不妊の疑いがある場合

(3) 卵管などに問題(癒着や閉塞)がある場合

(4) そのほか子宮の奇形がある場合

以上のような場合には、症状に応じた治療をしたり次のステップに進むことが一般的です。

第二弾は人工授精

人工、というキーワードにドキッとする方もいるかもしれませんが、授精するためにほんの少しの手助けをするのが人工授精(AIH)です。

自然妊娠との違いは精子が自力で子宮に入るのではなく、管を通して直接送り込まれることです。

自然妊娠に近いので身体的な負担が少なく、その後の授精・着床・妊娠までの家庭には自然妊娠と変わりません。

手順としては排卵日を特定(排卵誘発剤を使う場合も)します。そして排卵日にパートナーの精子を準備します。

この精子、院内で採精(=精子の採取)または自宅で採精したものを用意します。

この精子の中から元気な精子をカウントし、遠心分離機にかけて洗浄・濃縮し、子宮に注入します。

その際には柔らかいカテーテルを使用して挿入するので痛みはほぼなく、麻酔の必要はありません(痛みについては個人差があります)

注入後は感染症予防のため、抗生物質を内服します。この際、黄体ホルモンが不足する可能性がある人は必要に応じて黄体ホルモンを補充することもあります。

精子の洗浄・濃縮するのではなく、培養液の中を泳ぎ上がる精子を選別する方法もあります。

第三弾は、今や日本で3万人以上誕生しているという体外受精(IVF)・顕微授精(ICSI)

人工授精で結果が出ない場合の次のステップとして言われているのが体外授精です。

時間・手間・費用もかかるので、夫婦でよく話し合ってから始めることが大切です。体外授精は文字通り、卵巣から採取した卵子と精子を体の外側で受精させ、受精卵を培養してから子宮に戻します。

通院回数も多く、卵巣に刺激を与えるため副作用など女性の心と体に負担は大きいけれど、人工授精よりも妊娠率が高いのです。

顕微授精は精子の数が極端に少ない男性不妊症や授精障害により体外受精で受精しない場合に有効とされ、採取した卵子に直接精子を針で注入します。

体外授精・顕微授精は、女性側では卵管性不妊・免疫性不妊・時間的猶予があまりない場合や、男性側では重度の男性不妊、人工授精で妊娠しないなどの場合に有効な治療とされています。

治療を受ける上で大切なこと

35歳からの不妊治療は20代、30代前半でする不妊治療とは違い、計画的に行うことが大切です。まずは自分とパートナーの状況をしっかりと理解すること、そして体について知ること、そこから始まります。

不妊治療は努力しても報われない場合もあります。だからこそ、治療をどのようにすすめるか夫婦でよく話し合うことが大切です。

一番最初の受診にパートナーと一緒に行くことがとても効果的だと言われているので、是非ふたりで受診してくださいね!

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