高知県といえば、かつおのタタキ?坂本龍馬?それとも四万十川?
国内とはいえ飛行機でないと少し行きづらい高知県。
しかし!!だからこそまだまだ知られていない凄い魅力がこじゃんとあるのです!
そんな高知県には子授けや安産にご利益のあるスポットもいっぱい!
高知の雄大な景色を堪能しにぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
高知県代表!下崎神社
高知県南国市にある下崎神社。
静かなたたずまいの小ぢんまりとした神社ですが、実は高知県を代表する子授け、安産祈願の神社です。
下崎神社は、その昔、下崎寺というお寺でした。
住職は曲がったことを嫌う大変真面目な人物でした。
当時の領主が、この近くで狩りを行い、イノシシを捕えました。
領主は下崎寺の境内にイノシシを運ばせ、さばいて料理させたのです。
神聖な境内をけものの血で汚したことを怒った住職は、身分を超えて領主を責めました。
領主は大変怒り、住職を捕えて大桶の中に閉じ込めてしまったのです。
蓋をして大きな石を乗せられ、住職は桶から出られなくなってしまいました。
夜になり、近隣に住む女性が住職を憐れみ、お寺を訪れました。
女性は石を下ろして住職を桶から出し、食事を運びました。
そして「どうぞ早く逃げてください」と頼んだのです。
しかし頑固一徹、曲がったことが嫌いな住職は承知しませんでした。
そのままもう一度桶に戻ると、一切の食事を断って亡くなってしまったのです。
亡くなる前、住職は女性の優しさに礼を述べ、「何か願い事があれば言いなさい」と声をかけました。
女性は「望みは何もありません。ただ、女性として安産であることと子どもが無事成長することだけが、唯一の願いです」と言いました。
その言葉を聞き、住職は「安心しなさい。必ずや安産と子どもの成長を守ってやろう」と約束し、桶へと戻ったのです。
住職の死後、近隣の人々が話し合って、下崎寺は下崎神社として生まれ変わりました。
住職の言葉通り、安産の守護神としてあつく信仰されるようになったのです。
現在でも安産祈願の神社として大変有名です。
また子授け祈願や初宮参り、七五三など、子どもの成長にともなう人生儀礼で訪れる人が多い神社なのです。
歴史も古い、高知八幡宮
高知市にある高知八幡宮。700年ほど前に創建されたと言われ、京都の石清水八幡宮から勧請されました。
700年前の日本は南北朝時代で、南朝の忠臣だった大高坂松王丸によって、高知城の守護神として創建されました。
その後も山内一豊によって土佐高知城下に社殿が建立され、高知城下の鎮守様として長く信仰をあつめてきました。
八幡宮に祀られているのは、八幡神と呼ばれる神様です。
八幡神はおもに源氏の守護神として祀られてきた神で、武運・戦勝の神とされています。
八幡神とは応神天皇のことです。応神天皇とは有史以前に活躍したとされる太古の天皇です。
また、八幡神は一柱の神だけではありません。
応神天皇とともに、その母である神功皇后や、宗像大社に祀られている三柱の水の女神、宗像三女神を合わせて八幡神と呼ばれることが多々あります。
神功皇后は応神天皇の母で、仲哀天皇の妃だった女性です。
彼女は夫が亡くなった時、応神天皇をみごもっていました。
臨月の時、そのお腹を隠して男装し、三韓征伐を成し遂げます。
さらに凱旋したのち、安産で応神天皇を出産しました。また、お腹を守り出産を帰国まで伸ばすため、腹帯を石とともに巻いたと言われています。
そこで、神功皇后は安産の女神として信仰されるようになりました。
腹帯の開祖とも言われています。神功皇后が産んだ応神天皇は、病気ひとつせずにすくすく成長し、立派な天皇となって国内をよく治めました。
子宝にも恵まれ、長寿を全うしたと伝えられています。
そこで、神功皇后・応神天皇は安産の神、子宝・子育ての守護神として考えられるようになりました。
神功皇后の母としての力強さを感じますね。
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