不妊カウンセラーコラム

誰かの言葉に傷ついてしまったとき【不妊治療経験カウンセラーvol.22】

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もし、誰かの言葉に傷ついてしまったら

自分よりあとに結婚した友達や同僚、親戚にどんどん赤ちゃんができてみんなに祝福されている姿を見ると、なんともやるせない気持ちになります。

先を越されたような、置いていかれたような、焦りと悔しさで心がギュッとなります。

「赤ちゃんはまだ?」

「早いうち作った方がいいよ!」

「早く両親を喜ばせてあげてね」

「基礎体温計ってる?」

「お姉ちゃんはすぐに授かったのにねぇ。」

などなど…

結婚したら赤ちゃんのことにしか関心がないの⁈

というくらい、結婚後は友達や仕事関係者、親族、etc…沢山の人から赤ちゃんについていろんな事を言われます。

ほとんどの場合は悪意をもって言ってるわけではありません。

自分の事を気づかって言ってくれている言葉なのです。

分かっているけど、言われるたびに心がズキンとなります。

妊活を経験した事がある方なら、1度は経験した事がありますよね。

 

気持ちに少し余裕がある時なら

「そうですよね〜、早く赤ちゃんほしいんですけどね〜。」

などとサラッとやり過ごすことができても、例えば生理がきてしまった直後だったりしたらそうはいかないでしょう。

そんな悲しい思いをした時は、自分の心を癒すことを最優先に考えてください。

心地いいと感じることをしてみたり、好きな映画を観たり、美味しいものを食べたり、ずっと欲しかったものを買ったり、信頼できる人と話したり、とことん泣いてみたり…。

心のダメージを癒すことを一番に考えましょう。

同じように妊活している人と話すのも、気持ちを分かり合えるので心が落ち着くものです。

妊活中の方同士の気軽なおしゃべり会『妊活カフェ』を1〜2ヶ月に1度ほど開催しているのですが、そこではおたがいの悩みや不安を分かち合い、時には涙し時には笑い飛ばして、会がおひらきになる頃には皆さん清々しいお顔になっています。

こんなとき、どうする?

Aさんは仕事ではベテランの域に入っていて、取引先の方やお客様とプライベートな事を話す機会も多いそうです。

その分、妊活についていろいろ聞かれたりお節介なアドバイスをされたりということも多く、電話を切ってから1人涙するという事もあったそうです。

傷つくことを言われる事が嫌になり、自分の事を知る人がいない所に身を置きたいと思い、転職を考えるようになったそうです。

こういった経験をして転職を考えている方もいるかもしれません。

まずは傷つく事を言われ悲しい思いをしたのに、その相手に対してちゃんと対応できた自分を褒めてあげましょう。

「そんな事言われなくたって分かってる!」と心の中で叫んだことでしょう。

「よく我慢して大人な対応ができたね」と沢山褒めてあげてください。

心が落ち着いたら「自分のことを気にかけて言ってくれた事なんだな」と思えるようになるかもしれません。

もしそう思えたなら転職は先延ばしにしてもよさそうですね。

あなたらしい妊活を

なかなか赤ちゃんを授からなくても、

「私なんて価値がない、惨めで情けない人だ…」

などと決して思わないでください。

赤ちゃんがいてもいなくても、あなたがとても重要でかけがえのない存在であることに変わりはありません。

あなたにしかできない事、あなただからできることは、あなたが思っている以上に沢山あるのです。

ぜひその事に目を向けて、あなたらしい妊活の日々を過ごしてほしいと思います。

 

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