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「産み=宇美」、宇美八幡宮
九州で「八幡さま」といえば大分県宇佐市の宇佐神宮ですが、祀られているのは第15代天皇である応神天皇です。
応神天皇の父は仲哀天皇、母は神功皇后で、各地の神社の御祭神としても名前を聞きますね。
その宇佐神宮に祀られている応神天皇が産まれた場所がここ福岡県の宇美八幡宮なのです。
神功皇后が応神天皇を産んだ場所なのでこの地を「産み=宇美」と言うようになったそうです。
そんな神話が残ることから宇美八幡宮は九州の中でも人気の子宝神社として親しまれています。
神功皇后がここで後の応神天皇を産んだ時、産湯をつかわせた官女を「湯方殿」といい、日本助産婦の祖神として本殿裏に湯方社として祀られています。
その時に使用した産湯の水は今でも本殿の後ろに湧き出しています。
近くに行くとボコボコと水が湧き出していて、ビックリしますよ。この水に触れるだけでも子宝祈願ができそうですね。
湯方社には「子安の石」と言われている住所と名前と生年月日が書いてある石がたくさんあります。
これは湯方神社の奥に置いてある「子安の石」を子宝祈願にきた女性が一つ持ち帰って神棚に祀り、無事出産したら借りた石と共に別の石に子供の名前を書いて奉納するものです。
産まれてからも子供の成長を祈願する習慣になっています。
九州でも有名すぎる子宝神社なのでかなり人気がありますが、一度は訪れてみたいですね。
子授け・安産の神社といえば水天宮
そういうという方は多いのではないでしょうか。
水天宮は全国各地にある神社です。
特に有名なのは東京にある水天宮ですね。
他にも横浜や神戸など、さまざまな場所に水天宮があります。
子授け・安産の神さまとして広く崇敬を集めている水天宮の総本宮は福岡県久留米市の水天宮です。
天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、安徳天皇、高倉平中宮(たかくらたいらのちゅうぐう・平徳子)、二位の尼の4柱をお祀りしています。
寿永4年(1185年)壇ノ浦の合戦の後、高倉平中宮に仕えていた官女・按察使局(あぜちのつぼね)が筑後川の畔に水天宮を祀ったのが始まりです。
昔から水神信仰があつく、安産・子授け・子どもの神さま、そして水難除けなどで多くの崇敬を集めてきました。
全国に点在する水天宮は、水辺のそばに祀られてあることが多く、総本宮横にも一級河川の筑後川が流れています。
その雄大な流れは、子どもを産む前、授かる前の不安をゆったりと清め流してくれるようです。
川と平行している参道の先にある本殿で子授け・安産を願ったら本殿の裏にある水神社にも参拝を。
水徳の神さま彌都波能売神(みつはのめのかみ)に加え、安産の神さま鵜葺草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)が祀られています。
女性の幸福を守護する神様、淡島神社
福岡県北九州市にある淡島神社。
「安産・子授け・万病平癒」の神様として知られていて、とくに女性の幸福を守護する神様として御利益があるそうです。
日本三大淡島神社の一社としても称えられています。
社伝によると、平安時代後期の六条天皇の時代(1165年~1168年)に紀伊国の式内社である淡嶋神社から勧請されて創建されたと伝えられています。
旧境内地には樹齢八百年と推定される大槭(1957年8月5日県天然記念物指定)が存在し、古い歴史を物語っていましたが、1958年開通の北九州道路にかかり、現在地に遷座しました。
1984年に社殿の全面改築・境内の整備等を行い今日に至っているそうです。
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