この記事の目次
平凡な夢が実は平凡じゃないことを知った
「ステキな花嫁になって、愛情いっぱい子供を育てること」
“将来の夢”というテーマで小学校高学年の時の文集にこんな内容の作文を載せました。
なんて平凡な夢!そう思う方も多いですよね。
でも、そのくらい“子供のいる幸せな家庭”に憧れていたんですね。
今でも赤ちゃんの匂いや笑い声、感触、泣き声さえも大好きです。
理想と現実
29歳で結婚し、
「やっと私も自分の赤ちゃんのお世話ができる!」
と、希望に満ちあふれた家族計画を思い描いていたのですが…
半年経ってもできない。
「まあいいか、そのうちできるよね…」
妊娠したい思いが強すぎて
「なんか熱っぽい、今回こそできてるかも!」
といういわゆる『想像妊娠』も何回か経験しました。
思い込みってこわいですね。
今回こそ! → ダメだった〜 とヘコむ…を繰り返しながら1年経ってもできません。
「なんで?どうして?」
「まさか不妊症?この私が?!」
この頃、はじめて『不妊症』を意識しました。
言葉は知っていたけれど、はっきり言って他人ごとだと思っていました。
「健康そのものの私が子供ができないわけがない」
体格もよくて体力もある私は、まわりの友達から「絶対に子沢山になるね!」と言われていたし、自分もそうだと思ってました。
「まさかね、まさかね…、不妊症じゃないよね…」
頭では婦人科の検査に行った方がいいのはわかっていたけれど、なかなか病院に行くことができませんでした。
他の検査と違って婦人科の検査はすごく抵抗があります。
恥ずかしいし、なんか痛そうでこわいし…
多くの女性が婦人科検診に抵抗があるのはよーく分かります。
でも、自身の経験も通して断言します!検査は早ければ早いほどいい!
もし何かの疾患があった場合、早期発見がいいのはもちろんですし、不妊治療という選択を考えるきっかけにもなるので、それも早い方がいいと思うのです。
結婚してから2年、ようやく婦人科へ
結婚してから2年が経とうとしていた頃、重い腰をあげてやっと婦人科に行きました。
不妊症の定義は「健康なカップルが2年経っても妊娠しないこと」(数年前からは『2年』ではなく、『1年』に変更になっています)
2年という期限が迫ってきてようやく『不妊』という事実を認めざるを得なくなったのです。
婦人科検査の結果は「異常なし」
ホッとしました
でも、「異常がないならそのうちできる♪」→「異常がないのにどうしてできないの?」
と不安の方が大きくなっていき、この数ヶ月後、不妊専門のクリニックを訪れたのです
不妊専門クリニックへの最初の一歩
不妊専門のクリニックを訪れてまず思ったのはこんなにたくさんの患者さんがいるんだ!ということ。
20代の若い方も予想以上に多かったのにも驚きました。
そして待ち時間がものすごく長く、多くの患者さんがいるのにしーんと静まりかえった待合室の雰囲気が苦手で、待ち時間をどう過ごすか毎回悩みました。
この時は私と夫、2人とも検査をしました。
夫が検査を嫌がるケースはよくあるようですが、私の夫も少し抵抗があったようです。
もし自分に問題があったら男として否定されているような感じがするのでしょうか?
それとも精液を調べられるということ自体、プライドが傷つくのでしょうか?
一緒に検査を受けること、まず最初のハードルを越えられないカップルも多いようです。
原因不明の不安
検査結果は2人とも異常なし。
不妊の原因は不明です。「原因はあるだろうけど何かはわからない」というもの。
コレといって体に悪いところはないので安心したけど、原因不明ってことになんだかモヤモヤ….
そんな気持ちで不妊治療スタートしました。
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