子宝スポット

子宝スポットでパンツ奉納!?和歌山の淡島神社

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日本全国に1000社あまりある淡島神社(淡嶋神社、粟島神社)の総本山

和歌山県和歌山市の加太地区にある淡島神社

日本神話に登場する神、少彦名命(すくなひこなのみこと)、大己貴命(おほなむじのみこと)、息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)を祀るこの神社は、日本全国に1000社あまりある淡島神社(淡嶋神社、粟島神社)の総本山です。

雛流しの神事で有名で、拝殿には人形がぎっしりと並び、人形供養、婦人病や子宝・安産祈願、恋愛成就など女性のパワースポットとしても有名です。

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淡島神社の歴史は、少彦名命(すくなひこなのみこと)と大己貴命が加太の沖合いにある友ヶ島に祀られたことがはじまりとされています。

神功皇后が三韓出兵から帰られた際、瀬戸の海上で激しい嵐に会い、船中で祈りを捧げたところ、友ヶ島に無事入港できたことを感謝し、持ち帰った三韓渡来の宝物を奉納されました。

その後、神功皇后の孫にあたられる仁徳天皇が友ヶ島に狩りに来られ、その事をお聞きになり、島では何かとご不自由であろうと、お社を対岸の加太に移され社殿を建築されたのが、淡島神社の起こりとされています。

境内にはひな人形をはじめ、市松人形やぬいぐるみ、招き猫や干支の置物まで、数千もの人形が並べられています。

その特異な光景と、神社が公式に認めている「髪の伸びる人形」の存在から、心霊スポットとしての噂話もよく聞かれます….

想いを乗せた雛流し

毎年3月3日雛祭りの日に、木の舟に乗せた人形を海に流す雛流しが行われます。

女性の幸せへの願いが込められた、たくさんの人形たちが乗る舟に触れると幸せになるという言い伝えがあるそうです。

ちなみに海に流した舟はその後、戻して境内に供養するとのこと、安心ですね。

あらゆる下の病を快癒するパンツ奉納

少彦名命が医薬の神様であることから、婦人病をはじめ、安産や子授けなど、女性の「あらゆる下の病を快癒してくれる」といわれているため、全国から女性の参拝者が絶えません。

こうした女性参拝者が、絵馬と一緒に奉納しているのが、

なんと!パンツなのです!

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パンツを奉納する場所は、境内の奥にある末社。

そこに祈願を書いた絵馬と一緒にパンツを括り付けます。

ただし、直接ではなく、ビニール袋に入れて括り付ける習慣になっているようです。

白いビニール袋がこれでもかというくらいぶら下がっています。

掛かっている絵馬には「子どもが授かりますように」「子宮の病気が治りますように」といった切実な願いが書かれています。

そして、奉納するパンツは祈願する人が一度は身につけたものでなければならないようです。

「私は普段使用しているものを洗ってビニール袋に入れて持っていき、お願い事の絵馬と一緒に括り付けてきました」など、実際に行った人がブログに書いていました。

やはり身につけたものでないとご利益はなさそう?

ただ、奉納用のパンツを持ってきていない人のためなのか、境内のお守り売り場に新品のパンツが1000円で売られているのは不思議。それを買った場合、トイレかどこかで一度身につけてから奉納する、ということになるのでしょうか。

パンツを奉納するという変わった習慣は、いつごろから始まったのかは定かではありません。

ただ、過去にこの神社を番組で紹介したテレビ局によれば、昭和に入ってから始まったものだとのこと。

大昔、この神社には、子授けを願う女性が、女性の命ともいえる「髪の毛」を切って奉納していましたが、やがてそれが「腰巻き」に変わり、さらに昭和になって「パンツ」に変わったのだそう。

それにしても、絵馬と一緒にパンツをぶら下げるとは、ユニークな神社があるものですね。

こちらでは、おたまじゃくしの形をした「子授け子宝御守」も人気だそうです。

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