この記事の目次
結婚しても避妊
25歳で結婚し、子どもはまだまだ先でいいと思っていました。
仕事も好きだし、今をしっかり楽しみもう!と主人と旅行も思う存分していました。
もちろん避妊も欠かさずに生活していました。
結婚して5年、周囲はいつの間にかみんな子持ちになっていました。
避妊しなくても妊娠しない
実は避妊を辞めればすぐに妊娠すると思っていました。
健康には自信があったし、焦らなくてもいい、と思いつつも避妊を辞めて2年を過ぎ、このままで大丈夫なのかな?そろそろ真剣に考えたほうがいいのかな?と迷い始め、主人と何度も話し合いました。
主人はいつかは子供を持ちたいという気持ちがあったようでした。
そこで産婦人科に産める体かどうか見てもらいに行こうと、2人で病院へ行きました。
実は家族に不妊の妹がいるのです。
まだ20代の妹が妊娠を希望しているにもかかわらず2年近く不妊に悩んでいたことでもしかして私も?と不安になったからです。
初めての婦人科は不妊外来専門
病院へ行って、3ヶ月間つけた基礎体温表を見せると先生は、ちゃんと高温期低温期あるから大丈夫だよ、といってくれました。
ただ排卵までが長いから排卵障害は若干あるとのことでした。
まずはタイミング法からやっていこうとのことで、まさか通うことになるとは思っていなかったですが、この機会にやってみようと始めることになりました。
この婦人科は不妊外来専門で家から1時間半かかる場所にあり、私はフルタイムで働いていたため、場合によっては週3回通うこともある治療はとても大変なものでした。
短期間で有給休暇はあっという間に無くなってしまいました。
タイミング法だけでもこんなに大変なのに、高度治療の体外受精などする方は仕事なんてできないと思います。
卵子を成長させる薬を飲みながらタイミングを3回ほど行いましたが妊娠せず、仕事と治療と家事の両立、さらに妊娠しないというストレスや悲しみで一旦治療を中断しました。
不妊治療という暗くて長い迷路
不妊治療というのはとても残酷なもので、頑張ればできるものではありません。
いつ授かることができるのか、先の見えない真っ暗な迷路に迷い込んだようでした。
それなのに、外に出ればたくさんの子どもや赤ちゃんに出くわします。ほかの家族の幸せそうな笑顔を見るたび、先の不安、治療費の不安など押しつぶされそうでした。
半年休んだ後、このままでは本当に授かれないかもしれないと治療を再開し、自ら人工授精を申し出ました。
主人の精子の運動率や数が少ないことは最初の検査の際わかっていたことなので、人工授精の方が確率が上がると思ったからです。
正直、なかなか踏ん切りがつかず迷っていましたが、再開と同時に決心しました。
1回目の人工授精ではやはり運動率や数など少なかったですが、良い精子を選んで注入する為期待していましたが妊娠しませんでした。
2回目の人工授精では、私の仕事の都合で排卵前に病院に行けなかった為、今回はタイミングだけにしようと言われ泣く泣く諦め、タイミングをとりました。
排卵後に行為をしてから病院へ行くと、フーナーテストで今回の精子は数も運動率もこれまでと全然違う!これは期待できますよ!と言われました!
そして、このタイミング法で妊娠することになったのです。
体外受精の話までしていた分、タイミングは合わせたとはいえこうやって自然に授かれるとは思ってもいませんでした。
妊娠して、病院へ行かなくても良い、あの迷路から抜け出せたということが妊娠と同じくらい嬉しかったです。
不妊治療は精神的なダメージがすごく、うつなのか?と疑うほどでした。
パートナーの支えと協力がなければ絶対に乗り越えられないものです。
まだ妹は授かれていません。
妹が授かれることを祈っていますが、本当に不妊は残酷です。
今、不妊で悩む人たちがみんな笑顔になれることを願っています。
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